遂に職場復帰!re-opening 1週目のdaycareとECEの苦労

【保育】遂に職場復帰!re-opening 1週目のdaycareとECEの苦労

3月からの長い沈黙を経て、今週から勤めていたdaycare(保育園)がre-openとなりました。ざっくりとre-openの主要な変更内容をまとめると、

  • クラスサイズはスタッフを含めて10人以下。(私の勤務するpreschooler II (3〜4歳児)は児童6名からスタート。)
  • 教室はご覧の通り、ドラマセンター(おままごとをする一式が揃った区画)やその他不必要な掲示物、おもちゃ、椅子、机の全ては別室に保管され、通常5,6人でシェアしているテーブルの中央をテープで区切って2人の児童で共有し、提供されたおもちゃで子供達が一人一人別々に遊ぶというシステム。
  • 開園時間についてはオープンは変わらず、閉園が5時と通常より45分短めの営業。

これだけ聞くと、1クラス6人で、45分短縮なんて通常運行より負担が少ないじゃあないかと思いきや、実際は全然保育進まず大変の一言。コロナ状況下で子供を学校に送ることについての議論もチラホラ話題になっているのを見かけるので、今回はre-opening 第1週目に私が体験したECEの困難を簡単に書いていこうと思います。保護者の皆さまの判断材料になるかはわかりませんが、参考になれば幸いです。

困難1: “なんで?”への対応

Social distance やCOVIDなどの単語は聴き慣れているようでしたが、ウィルスという見えないモノに対するコンセプトは4歳児といえど、小さな子供たちにはまだまだ理解しがたいようで。

「なんでいつもマスクしなきゃいけないのー」だったり、「なんで一緒に遊べないのー」だったり、終いには前日に園に忘れたマスク(可愛いくまさん柄のやつ)をつけたいと泣き出す子供もいたり。

「マスクつけなーい!」って駄々をこねる子は思いの外少なかったけれど、それは児童が6名だったせいか…?その教訓を生かし、来週のプログラムにはCOVIDに関するビデオや絵本、塗り絵なんかを盛り込むことにしました。

それから長い休み明けの登園は赤ちゃん返りというか両親と離れるのが恋しくて午前中いっぱい泣き続ける子もいたりであっち対応してたらこっちで何か起きてる状況。優先順位付けがわからずもう先生が泣きたい。

困難2: 終わることのない掃除

re-openにあたり、市や州から出された規定に乗っ取った掃除リストを園で作成したのだけれども、掃除項目がこれがどうにも多い。子供の人数は少ないものの、日々掃除に次ぐ掃除で最初の2、3日は保育に全く手がつきませんでした。
机や椅子をはじめ、おもちゃ、壁、棚、水筒など基本的に子供、およびスタッフがタッチした全てを消毒するんだからどうしても時間がかかる。おもちゃの消毒に関しては洗う→濯ぐ→また洗う→消毒→エアドライの5段階式なもんだから子供が少しでも長く一つのおもちゃで遊ぶように興味を引き出すような会話を心がけたり、と思ったら向かいの机で遊んでいた子供がそのおもちゃかしてーとこちら側にやってきそうになってヒヤヒヤしたり。

営業時間が45分短いのも子供達が帰った後の消毒作業があるためで、一日の締めが大掃除級の作業なのがまた辛い。掃除、消毒の量が多すぎて休憩時間以外座る間も無く、というか座るとその椅子も消毒し直さなければいけないから座らない、触らないの一択。

困難3 : 心身へ降りかかるストレス

日本の保育がCOVIDによってどのように変わったのかは詳しく知りませんが、ここカナダ、オンタリオのre-openの基準は極めて厳しい!例えば。

  • 人クラスの受け入れ人数は10人まで(スタッフ含む)
  • 児童間でのおもちゃの共有は禁止
  • 歌は禁止(!?)
  • 子供が触ったもの(おもちゃ含め)、即消毒
  • クラス担当の先生たちは他のクラスの手伝いはできない
    (スタッフが教室をチェンジしてヘルプに入る場合は7日間隔離)
  • マスク常時着用、オムツ替えの際はフェイスシールドとガウン着用
  • 掃除項目の大幅な追加
    などなど。

慣れないうちはインターホンやエレベーターのボタンなどの消毒を忘れて上司に指摘されたり、手洗いや消毒の一つ一つまで監視されているようで終始緊張しっぱなし。プラス「子供が感染したら私のせい」というプレッシャーは掃除掃除で疲れた身体に加え、精神面でも追い込まれるような感覚を感じる日も1日や2日ではありませんでした。

とはいえ、1週間もすると掃除のペースにも慣れて、同僚と知恵を出し合い一日のあれこれを効率化するための工夫もできるようになってきました。さらに自分たちでできる最低のことはしっかりやっているという自覚と自信が出てくるもので、自分が子供の親だったとしても割と安心して子供を送り出せる環境が今のデイケアには整ってると思います。もしかしたら開園以来一番清潔なのではないだろうか… 保育に関してもスタッフ2,3人に対して6名の保育は比較的マイルドで一人一人に目が届くし、何人かが騒いでいてもそれほどガヤガヤしないので通常保育よりは余裕があったかなーという感じ。一人一人の話を遮らないで聞いてあげられることが嬉しい!

今後の運営見通しについては既に市からは1クラス人数の増員が許可されているし、9月からは通常保育へのgoサインも出ているので通常運転に戻るのもそう遠くはない話か… しかし掃除やスクリーニングについては今の状況が続くはずなので、やれやれどうなるのかと不安はつきませんが、今後の動向に注目といったところです。

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