流産だって出産なんだ。

流産だって出産なんだ。1

ついこの間妊娠が分かったと思ったのにまた流産してしまった。

現在は流産宣告から3日経って身体も心もようやく落ち着いてきたので、その時の経験をブログに残しておこうと思う。

私がこの出来事を書いて、公開しようと思ったのは、自分が流産真っ只中、すがる思いでググった時の情報の少なさに落胆したことが一番の理由。この記事が同じ状況で混乱する女性の手助けになれる様に。そしてもちろん手助けにならないほど流産人が少ないことを何より祈りながら。

さて、その日が来る1日前、私はぎっくり腰をやらかした。特にきっかけがあったわけじゃないけれども、痛いというより力が入らない感じで、まあ2歳児を担当する保育士だしなーと、とりあえず同僚にちょっと腰やらかしたから今日は動きがゆっくりだけどごめんねーねんて一言断って保育に入る。躊躇したけれど、妊娠報告を上司と同じ部屋で働く同僚たちにしておいて良かったと思った。

そして3:30頃、下着が湿っている感覚から嫌な予感が込み上げてトイレに駆け込む。パンツには茶色のオリモノに近い状態の出血がついていた。

でも前回の流産の時は生理痛のようなお腹の痛みの後、いきなりの大量出血だったからこれくらいではうろたえない、大丈夫。ひとまず同僚に事情を説明して仕事は早退することにした。旦那さんが迎えにきてくれた車の中でfamily doctorとも連絡を取り、自宅で安静にしていても大丈夫だけれど、心配なら緊急にかかってみてもらうと良いとアドバイスをもらい、病院へ向かった。

前回の流産と同様、コロナの影響で旦那さんはエントランスで入館を拒否され、車待機。
私の方は簡単な問診と採血を待合室で(!?)行い、ひたすら待つ。その後待合室から診察室が並ぶ内側の待合室に通されてさらに待つ。そしてその後個室に移されて医者から超音波と触診をしますと言われ服を脱いでさあエコーだとなったその瞬間、担当医のポケベルがなり担当医退出。さらに待つ。ようやくエコーを撮ってくれたのは病院についてから1時間半以上たった頃だった。緊急対応でこの状況がカナダ。

個室では先生がエコーを取りながらモニターをこちらに向けてくれて、これが赤ちゃんで、このトクトクしてるのが心臓だよー、ここからここまでが子宮だから子宮の中にちゃんといるねと説明してくれた。赤ちゃんに異常がないと自信満々だった私は「ほら、やっぱり元気じゃあないか」と引き続き気持ちの方は落ち着きっぱなしだったけれど、初めて見る赤ちゃんには大いに興奮して、モニターのビデオを撮ったり、旦那さんに早く報告したくてもう心踊っていた。

ただ、気になったのはお医者さんの方が妙にクールで「良かったね!」とか、「赤ちゃん大丈夫だよ!」みたいな患者に寄り添うような言葉を一切かけてくれなかったことと、翌日念のための検査を受けにきてくださいと言われたこと(その2日後にもともと予定していた超音波検査の予約があることは伝えていた)、それから最後に「今日診察した限りでは異常は見つからなかったけれど、12週目に入るまではいつ何があってもおかしくないから油断しないでね。」と真顔で言われたこと。マスクをしていたから医師の表情はわからないけれど、穏やかじゃない雰囲気なのは確かに感じた。

家に帰ってからはエコーで見えた心音の説明をしたり、明日は一緒に診察室に入れると良いねーなんて旦那さんと夕食をとりながら話してすっかり変な予感の事は忘れつつあったけれど、お風呂に入ろうとする頃に子宮の入口がズキっと痛んだのをきっかけに、ああもしかするともしかするなと、流産の文字が頭によぎった。

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